ただいま充電中

会社辞めました。最後の秋休みを楽しみます。

思い出の味【お題スロット】

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思い出の味と言えば一般的におふくろの味が該当しそうですが、僕の場合は記憶に強く残っている味と言えば焼き鳥屋の皮の塩焼きの味です。

なぜ、そんなのが思い出の味というのかというと、僕が小学生5年生の時に、O君という友達がいました。彼は、僕が4年生の時に近所に引越しをしてきたのですが、僕の性格は内気でして、彼は活発な性格の持ち主でした。まったく真逆の性格だったんですね。

そんな彼とは4年生の時は、まったく会話が無かったのですが、5年生になりクラス替えでクラスメイトになり、あまりの性格の違いに逆に互いに惹かれ合い友達になりました。

そんな僕と彼ですが、毎週土曜日に二人で朝早くから自電車で知らない土地まで行くというをやっており、長時間かけて東京に行き、帰りが夜中の12時になって親にめちゃくちゃ怒られた事や、危うく高速道路に入りかけて死にかけた事など、いろんな思い出がありますが、特筆すべきは例の焼き鳥屋です。

あれは夜の8時ぐらいでしょうか。見知らぬ土地にたどり着いた僕たちは、足はガクガク、お腹はグーグー状態でした。朝6時から出発して、途中で親に作ってもらったお弁当を食べた後は飲まず食わずでひたすら「新しい土地」を求めてペダルを漕ぎ続けていました。

「もう帰んべ」「そだな」

流石にこれ以上進むと、帰りは明日になってしまうでしょう。もう今日はここで引き返す事にしました。(それでも随分遅いですが)しかし、足はともかく腹が減ってしょうがありません。

お互いにお金を持ち歩くタイプでは無かったので、手持ちはなんと40円。しかも二人合わせてです。基本的に当時はお金は「緊急連絡に公衆電話で使用する為のお金」をいくらか持っていただけでした。しかし40円では満足に物も買えません。すると、近くに小さな焼き鳥屋が飛び込んできました。

そこで焼き鳥を買おう!という事になったのですが、一番安い皮が60円。買えないや・・・と嘆いていると、焼き鳥屋のおっちゃん(というよりじいさん)が「オメェ達、友達か?」「うん」「いくらあんだ?」「40円」「じゃ、これしか買えねぇな」というやり取りの後、なんと40円で皮を2本売ってくれたのです。

それを2人で食べながら、「また来ようや」「次はちゃんとお金持ってな」と約束をしながら、口に残る皮の筋の存在を確かめながら帰ったという記憶があります。(もちろん帰りは12時過ぎ、すごい怒られましたよ)

その後、約束していた翌週からO君とは、一緒に遠出出来なくなりました。そりゃあんだけ遅く帰ってたのですから、禁止令が下ったのです。

結局、O君とはもうその焼き鳥屋に行く事は出来なくなりました、彼は親が再婚したため、海外に行く事になったのです。急な転校でしたね。つまりO君とは1年ちょいしか一緒に遊べなかったのです。

それから、大学生になって、その思い出の焼き鳥屋に訪れてみたのですが、どうやらあの時のおやじさんが亡くなったようで焼き鳥屋は無くなっていました。あの時の味は幻か・・・。もう二度と味わう事が出来ない味ですが、それは今だに僕の中で大切な思い出として残っています。

O君との思い出は、今だにちょっと不思議な思い出です。本当にタイプが違いましたからね。子供だけが出来る事なのでしょう。大人になるとタイプが異なる人とは仲良くなるのは難しいことですから。あー、O君元気にやってるかなー。